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我が庵は/世を 喜撰法師

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1 通釈

我が庵は都の辰巳しかぞ住む 世をうぢ山と人はいふなり

→私の草庵は都の辰巳(東南)の方角の鹿が住むようなところにありますが、このように心おだやかに住んでおります。それなのに世の中のみなさんは都を住みづらくなって山(宇治山)に逃げこんだのだろうと言っておられる。

2 仙人になった法師

喜撰法師(きせんほうし)は生没年不詳の人物で、紀氏(きのし)出身の仙人ということで喜撰法師と言われているようです。

紀氏とは、紀伊国(和歌山県あたり)を支配していた豪族の流れの一族です。

喜撰法師は平安時代の嵯峨天皇(さがてんのう)第52代天皇の時代に活躍しました。このころ天候不順で農業は不況、農民は苦しい生活を強いられておりました。のんびりまったり都で生活するのは難しくなっていたわけです。

出家して(俗世間を離れて頭をまるめて)醍醐山(だいごやま)あたりに隠居生活をして仙人になって最後は雲に乗っていなくなってしまったというおとぎ話のような伝説の人物です。

この歌は言葉遊びのような掛詞(かけことば)を使っています。

「しかぞ住む」のしか→動物の鹿と然るべき(このようにという意味あい)のしか

「うぢ山」のうぢ→宇治と憂し(つらいという意味)

テクニックがあるというか、ひとつの言葉にいろいろな思いを託しているというか、ひねりがあるというんでしょうかね。こんな歌のおかげか、本当は紀貫之(きのつらゆき)が喜撰法師なんじゃないか?なんてうわさもあります。

とはいえ、裕福な生活を自ら離れて法師になるということは、それ相応の決意があったのではないでしょうか。

欲から離れることで自分の存在からも離れる、ついには消えてなくなる。すごい生き方だと思います。

3 三字決まり 我が庵/世を

「わが」で始まるうたで、ほかに92番のうた「わが袖」があります。「わがい」「わがそ」三文字まで聞いてから。

4 覚え方

わがいとしのうじやまさん

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